過去1年間のトータルリターンランキング(モーニングスター社調べ)−前編
モーニングスターが評価対象としている追加型株式投資信託で純資産額が
10億以上のファンドを対象として、モーニングスターが分類しているピア・
グループ分類の過去1年間(07年9月末基準)のトータルリターンの
ランキングを見てみます。今回取り上げるピア分類は「国内大型バリュー」
「国際債券・欧州(為替ヘッジなし)」「国内ハイブリッド・安定」の3つに
ついてです。過去1年間における東京株式市場の動きは、2月の世界同時
株安と並び7月に米国のサブプライムローン問題に起因する信用収縮不安
や円キャリートレードの解消による円高により株価の下落がありました。
今でもその下落からの回復も遅れている状態です。
この1年間のダウ工業株30種平均指数は18.98%上昇しましたが、
TOPIXは0.37%の上昇でした。こうした市場環境下で「国内大型
バリュー」についてはピアグループ平均が1.03%のリターンを出し、
TOPIXを上回っています。トータルリターンランキングを見てみると、1位は
「日本株・プラス(通貨分散コース)」が10.96%のリターンを出しています。
これは、通貨。金利取引を活用して複数の主要通貨への分散投資を行い
内外短期金利差に相当する収益の獲得が好成績につながったようです。
次に「国債債券・欧州(為替ヘッジなし)」では、「ダイワ・ヨーロッパ債券F
(毎月分配型)」が1位でした。他のファンドに比べ北欧・東欧通貨圏への
投資割合が大きく、これが平均利回りを高くしたことが高リターンに
つながったようです。最後に「「国内ハイブリッド・安定」では「野村
世界6資産分散投信(安定コース)」が1位になりました。国内債券中心の
運用ですが、外国株式への投資ウェートが比較的高く、REITを加えた
資産構成が好成績を挙げた要因です。
次回から各ピア・グループ別にファンド名とトータルリターンを紹介します。
