投信の罠−テーマ別投信−前編

あるテーマに沿って作った投信をテーマ別投信といいます。

あるテーマというのがキーになるのですが、ご当地投信とか高配当投信とか

が最近人気を集めているようです。

ご当地投信というのは、特定地域に拠点のある企業の株式を中心に

組み入れた投信のことをいいます。つまり地元企業に投資することで地域

振興に貢献しようとするものです。この趣旨そのものは賛同できますが、

投資対象として適切であるかどうかが問題です。

投信のメリットは、それぞれリスクのある投資対象に対し分散して投資

することによりリスクを抑えてリターンを追及するものです。

この投資対象が地元企業という特定対象になってしまうと投信が持つ

リスク分散のメリットを減じてしまうことになりかねないのです。

実際のご当地投信を見てみると、大和証券投資信託委託の

「富山応援ファンド」では、地元への投資以外に資産の半分以上を

外債などに組み入れている。ご当地投信でもこうした運用がなされて

いるわけです。なにもこれがおかしいわけではなく、投信の設定経緯や

購入層の幅をひろげるために投信の組み入れを株式100%にせず、

外債を組み入れるなどの工夫をしていると考えることもできます。

ただ、ご当地投信というのは、ある特定地域に偏ってしまうので特定

地域での天災や風評被害などで著しく地元企業の経営へのインパクトが

大きいと考えられ、決してリスクは小さくないです。

ではなぜ、最近こうしたご当地投信が増えたのか、次回で書きたいと思います。