毎月分配型投資信託のリスク
今までにも、毎月分配型投資信託について述べてきましたが、簡単におさらいします。
毎月分配型投資信託は、おもに外国債権に投資して、そこから得られる金利収入を毎月、ファンドの保有者に対し分配しているファンドです。
この手のファンドを購入する投資家は、毎月分配金が得られることから、定期的に利息を受け取ることのできる預貯金の感覚で利用しているものと思います。
但しこのような分配型ファンドには落とし穴があります。
これから積極的に資産を増やしていこうと思い、投資信託の購入を考えているなら毎月分配型投資信託は、おすすめできません。
なぜなら、債権には下記のような特徴があります。
株式の場合、その国の経済成長や企業の発展により株式価値が高まりますが債権にはこの手の成長メリットがありません。
債権は定期的に利子が支払われ、償還時に額面金額に応じた償還金が支払われるだけです。
これは債権の価値そのものが、経済成長などを反映して値上がりする事がないからです。
このような理由から、長期的な資産形成を考えた場合には債権型ファンドは不向きと言わざるを得ません。
また毎月分配型ファンドは、外債をおもに組み入れて運用するため、為替レートの推移により基準価格が大きくぶれるリスクもあります。
これから資産形成を進めていこうと考えている、特に若い人たちが買うファンドとは言えません。
また逆に高齢者の場合を考えてみますと、毎月分配型ファンドを個人年金的に購入する場合です。
公的年金の不足分を補完しようと考えた場合、どのくらいの口数を買う必要性があるのでしょうか?
ざっくりとした計算をしてみます。(手数料等は無視しますね)
分配金が、1万口当たり50円とすると、100万口買ったとしても5000円です。1カ月当たり5万円の分配金を得ようとすれば、1000万口分の購入を必要とします。基準価額が8000円(1万口当たりの金額)とすると、800万円の資金を必要とします。
十分に金融資産を持っている場合には、このような投資をしても問題ありません。
ですが、仮に保有している金融資産が1000万の場合、800万円をこのような分配型ファンドに投資するのは、あまりにリスキーです。
分配型投資信託は、長期的な資産の形成とか、公的年金の補完というケースには、あまりそぐわない投資手段と言えます。
